七十三枚目/古民家の日
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こんにちは。映像ディレクター兼デザイナーの清森達士です。
連日暑い日が続きますが、今日の金沢は午後から雲が出て、少しだけ雨が降りました。
けして涼しいとは言えないものの、気温が上がりすぎず助かりました。
さて、今日は5月30日ですが、古民家の日なんだそうです。
弊社は金沢東山の町家に入居していますので、古民家と言われると親近感が湧きます。
古いものに手を入れて大切に使うことや、建物が作られた時代の空気感を引き継いでいくことはとても魅力があります。
金沢という町全体がそういう空気を持っていますが、特に東山や卯辰山山麓は古民家、町家が多いですね。
ただ、きれいに直してそれで終わりではなく、使っていかなければいけません。
金沢は町家の保全に力を入れているので、改修や修繕には手厚い補助がありますが、直した後のことはあまり考えられていない気がします。
本当の意味で町家を保全していくのであればそこに人を呼び込まなければならず、住むかビジネスやアトリエに使うか、どっちかになると思います。
住宅利用はニーズから言っても限られているでしょうから、飲食店や小さなお店、あるいは宿として活用する事例が多くなってくると思うのですが、そこのところがあまり考えられていないように思うのです。
例えば地域とどう関わっていくかであったり、人の流れをどう作り出すかだったり、商業利用を前提に考えると活用の方にもっとフォローが必要だと感じます。
映像やデザインの範疇からいえば、広報的な部分で役に立てると思いますが、もっと根本的な部分でまちづくりとして捉えても、クリエイターの発想や視点、ものの考え方は必ず役に立つと思うので、身近なところから貢献していければと考えています。
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