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    四十八枚目/デザイナーの視点

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    こんにちは。映像ディレクターでデザイナーの清森達士です。
    今日は「デザイナーの視点」というタイトルで、普段考えているデザインに関することを少し書いてみようと思います。

    みなさんは「視点」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
    何か対象物を眺めるにあたって、どんな場所から見るか、あるいはどんな角度から見るか、そんなニュアンスが感じられるかと思います。
    「人と違う視点」という言葉もありますが、要するにモノの見方ということですね。

    デザインの仕事は成果物ばかりがクロースアップされがちですが、「どのような視点で考えたか」がとても大切です。
    それは「アイデア」と言っても良いのかもしれませんが、必ずしも表に現れない部分です。

    例えば「かっこいいロゴを作って欲しい」というオーダーがあったとして、何をもって「かっこいい」なのか突き詰めることも大事ですが、
    クライアントがなぜ「かっこいい」が必要なのか考えていくのがデザイナーの視点です。
    それは例えば「自信のなさ」がその奥に隠れていることを露わにしたり、あるいは「かっこよさ」ではなく「ポジティブな元気さ」が本当は必要だったことを教えてくれたりします。

    デザインや映像を作る上で本当に面白いのはこの部分です。
    クリエイターも様々なので、どう感じるかは人それぞれですが、自分の場合は間違いなく「考える」部分であり「視点をどこに置くか」です。
    手を動かして形を作っていくことももちろんやりがいのある工程であり、醍醐味でもありますが、
    クライアントの思いの核心に近づいていくことはとても特別な、やりがいのある仕事です。

    自分自身も含めてですが、人は自分が本当は何を求めているのかわからないものです。
    デザインは表現ではなく哲学であるともいわれます。
    みなさんも機会があればぜひデザイナーと話し合ってみてください。
    自分自身も気づいていない新たな視点から光を当てもらえると思います。

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