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    四十九枚目/続・デザイナーの視点

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    こんにちは。映像ディレクターでデザイナーの清森達士です。
    今日は前回の続きを少し書いてみようと思います。

    前回の記事で、デザインや映像を作ることの醍醐味の一つに
    「クライアントの思いの核心に近づいていくこと」があるということを書きました。

    僕は表現の仕事をしていますが、「自分自身の」表現ではありません。
    自分が作りたいものを作っているわけではなく、常に外に創作の理由があるわけです。
    その「外にある理由」に対して自分なりアプローチしていくというか、理解するためにたくさん考えます。
    「表現したい」というモチベーションは自分の中になく、その思いは常に外の第三者の中にあるということです。
    だからこそその思いの根源に迫っていく必要が生まれる。そんなふうに感じています。

    もちろん、そのような論理を飛び越えたところで、シンプルに誰かの思いに共感することの面白さもあります。
    それにしても自分の中にない思いだからこそ興味が尽きないのです。

    結局のところ僕が考えるデザイナーの視点というものを言葉にすると
    「他人を客観的かつ共感的に見る視点」と言えそうです。(少し還元しすぎかもしれませんが)
    「見る」は意味合い的には「観る」になり、しばしば「診る」にもなります。
    そして作る理由が外にあるからこそそれらは可能なのであり、客観的な視点に立って考え続けることがデザイナーの仕事だとも言えるのではないかと思います。

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