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    二十三枚目/キャッチフレーズを考える(前編)

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    こんにちは。映像ディレクターでデザイナーの清森達士です。

    十年くらい前から(ひょっとしたらもう少し前から)アイドルが自己紹介するときにキャッチフレーズを言う流れがありますよね。
    ただ自分の名前を言ったりグループの名前を言ったりするのではなく、ちょっとした動きをつけて特徴なんかをさりげなく伝えています。
    どんなニックネームか……出身地がどこか……等々、いろいろと工夫して受け手に伝えています。
    例えば「平成の〇〇」とか「〇〇すぎるXX」とか、自分発信ではないものがありますが、それはいったん置いておいて、今回は「自分から能動的にアピールとして使うキャッチフレーズ」について考えたいと思います。

    個人的にはキャッチフレーズは「弱者の生存戦略」だと思っています。ブランディングです。
    人やモノが競争に晒されていて、買い手(消費者)が多くの選択肢を持っている場合、
    その中から選んでもらうために短い時間でアピールする必要があります。
    現代は競争がどんどん激しくなっていて、少し前の時代にはあったはずのおおらかさやある種のいい加減さなどが消えてしまいました。
    時代やトレンドが移り変わっていくスピードや、アイドルの例で言えばひとつのグループに大人数が所属しているという特徴も、競争に拍車をかけています。

    しかし誰もが知っている人やモノにはキャッチコピーはいりません。
    メジャーなもの、競争において比較的優位に立っているものは、コピーの力はあまり必要はなく、
    むしろその存在感ゆえに逆に何かの代名詞になったりします。そのジャンルで飛び抜けている証拠ですね。
    そういう意味では強い存在感のないもの、弱い立場で競争に晒されている人やモノこそ、ブランディングが必要とも言えます。

    長くなってきましたので続きは次回にしたいと思います。

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