百二十二枚目/立秋/金沢 映像制作 デザイン
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こんにちは。映像ディレクターでデザイナーの清森達士です。(お仕事の詳細はWORKSから)
週が明けて今日は8月8日、暦の上では秋の始まりにあたる立秋に入りました。
相変わらず毎日猛暑が続いていますが、朝晩の風の感じがほんの少し変わって来たような気がします。
大暑が終わって暑さのピークもだんだんと和らいでいき、少しずつ日が短く、日の入りの時間も早くなってきています。
立秋は七十二候では初侯が「涼風至」となっていますが、文字を眺めているだけでも暑さが少し引いていくような気がしてなんともここと良い言葉ですね。
秋の気配を読んだ歌を調べてみると、
川風(かわかぜ)の すずしくもあるか
うちよする 浪(なみ)とともにや 秋(あき)はたつらむ
という和歌を見つけました。紀貫之の歌だそうです。
立秋の日に友人たちと河原遊びへ来て詠んだ歌で、
吹いてくる川風は涼しいことだ
この風に吹かれて打ち寄せる波とともに秋は立つのだろうか
というような意味のようです。
風とともに秋が立ち上がるというのは非常に日本的な季節感の掴み方だと思います。
ふとした瞬間に季節が変わっていく感じがする、そういう瞬間を逃さないように感じていたいと思います。
<清森達士映像デザイン事務所は金沢東山を拠点に映像・デザインの制作を行なっています>
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