五十四枚目/写真展
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こんにちは。映像ディレクター兼デザイナーの清森達士です。
四月も最終週を迎え、日中は暑い日も増えてきました。
ここしばらくは昼間気温が高くても朝晩は肌寒いことが多かったのですが、一昨日くらいからは夜風にも涼しさを感じるようになってきました。だんだんと夏の気配が感じられます。
さて、今日は仕事帰りに知人の写真展に行ってきました。
会場は21世紀美術館のそばの小さなカフェです。
最近は特にそうですが、普段写真をデバイスで見ることが圧倒的に増えてきています。
久しぶりにプリントされた写真を観ることができてとても良い時間になりました。
プリントという工程がただのデータを手で触れられる、血の通ったモノに変換してくれると言いますか、デバイスで観るデータは「画像」であり「写真」ではないかもしれない。
そんなことをこの文章を書きながら感じています。
主催は写真を中心にアーティスト活動をなさっておられる加登智子(かとともこ)さんです。とても雰囲気のある柔らかな写真を撮られていて、抽象的な表現に特徴があります。
トーンも世界観があり、個人的な解釈ではありますが、赤や黄色など原色に近い強い色彩を様々な距離感(心理的だったり物理的だったり)で捉えた結果、ピンクやオレンジなど、色の幅が出ているような感じがします。その色彩の幅がとてもナチュラルなので、心地よいと感じられる方は多いのではないでしょうか。
生命力への希求あるいは憧憬のようなものが加登さんの興味を強い色に向かわせていて、その興味が写真になる過程で加登さん自身のキャラクターを反映し、柔らかさや純真性を帯びて現像される。その結果色彩が揺れるのではないか。そんなことを感じました。
要領を得ないことを書き連ねてしまいましたが、じっと見て体感するとよい写真だと思います。
4/27日までされているそうなので、お時間のある方は是非行ってみてください。
加登智子 個展 『光の束 ~pencil of light~』
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